9月のあたまから続けてきた共同研究の第一クールが終わりました。他大学の先生,学内の先生からのご支援を頂けたことで大きなトラブルもなく終えられました。気づかないところで気を張っていたのか,少しぼんやりしてしまいました。
いわゆる産業豚は一か月で数倍のサイズになります。7,8kgだった個体が一か月後には20㎏にもなってしまうくらいですので,その成長には驚かされます。いっぽう,マイクロミニピッグは3か月の試験期間でも1㎏程度しか増えていません。決して食事を制限していないのにもかかわらずです。
マイクロミニピッグは,adultでも20-30㎏程度です。初めて見た方は口をそろえて「意外にデカい!」とおっしゃりますが,adult で300㎏にもなる産業豚と比較していただければ,マイクロであることを納得いただけます。この小ささが私たちの研究を支えてくれています。
今回,定期的にCTを撮影しました。はじめの一か月は毎週,その後,2か月目,3か月目に1回のペースでした。ヒトの病院で使っているものと同じスペックのCTで変化を観察できたことは,生理学的な変化を的確に捉えられます。また,ここで得られたデータはヒトに外挿できる有用なデータとなります。あらためて,このような研究には,マイクロミニピッグは最適だなと感じました。さすがに10㎏程度の産業豚は3か月も経つと80㎏近くにもなりますので経時的な観察は難しいです。私も80㎏のブタを運び,CT撮像をしたくはありません。もしかしたら,ガントリ(ドーナツの穴の部分)に入らないかもしれません。
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