2/14 胚移植研究会のウエビナー
- 生体医工学研究室 岐阜大学
- Feb 15
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Updated: Feb 17
胚移植研究会のウエビナーのシンポジウムでマイクロミニピッグにおける研究に関する話をしました。オンラインには慣れてきたものの,画面を通じてのやり取りでは空気というかが伝わりにくいです。自分としては丁寧に話をしたつもりでも,伝わっていなければコミニュケーションが成立しないため,ちょっと不安が残りました(うまくお伝えできたでしょうか)。百聞は一見に如かずとはよく言ったものだと思います。
ここまで書いて,内田樹の本にあった「素晴らしい校舎には『学びの比喩』が込められている」という内容を思い出しました。ヴォ―リスという建築家の話です。飛びますね。
1900年代の前半に来日し,関西学院大学や神戸女学院など,数多くの西洋建築を手がけたヴォ―リスは「校舎が人を作る」と語ったそうです。ヴォーリズは日本で多くの校舎を作ったのですが,彼の作った学舎には「隠し部屋」とか「隠し屋上」などといった「隠しなんとか」があるそうです。このため,建物の全体像がなかなか把握できない。そこここに謎が仕掛けられていて,部屋に入ると,階段を登ると,廊下の奥まで行くと,そこには必ず「次の部屋に続く扉」か窓があるようにできている。そして,自ら迷ってたどり着いた窓からは「その窓以外のどこからも見えない景色」が見えるようになっている。つまり,好奇心に駆られて校舎にさまよいこんだ学生は,その行為の報奨として「他の誰も見ることができない美しい風景」を受け取ることができるらしいです。
ヴォーリズが校舎を「学びの比喩」を意図して設計したかどうかはわからないのですが,内田樹は「これこそ学びそのもの」だといいます。なんじゃそりゃという結論ですが,「場」って大事だなということを改めて感じたウエビナーでした。
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