top of page
検索

2/14 胚移植研究会のウエビナー

更新日:2月17日

 胚移植研究会のウエビナーのシンポジウムでマイクロミニピッグにおける研究に関する話をしました。オンラインには慣れてきたものの,画面を通じてのやり取りでは空気というかが伝わりにくいです。自分としては丁寧に話をしたつもりでも,伝わっていなければコミニュケーションが成立しないため,ちょっと不安が残りました(うまくお伝えできたでしょうか)。百聞は一見に如かずとはよく言ったものだと思います。

 ここまで書いて,内田樹の本にあった「素晴らしい校舎には『学びの比喩』が込められている」という内容を思い出しました。ヴォ―リスという建築家の話です。飛びますね。

 1900年代の前半に来日し,関西学院大学や神戸女学院など,数多くの西洋建築を手がけたヴォ―リスは「校舎が人を作る」と語ったそうです。ヴォーリズは日本で多くの校舎を作ったのですが,彼の作った学舎には「隠し部屋」とか「隠し屋上」などといった「隠しなんとか」があるそうです。このため,建物の全体像がなかなか把握できない。そこここに謎が仕掛けられていて,部屋に入ると,階段を登ると,廊下の奥まで行くと,そこには必ず「次の部屋に続く扉」か窓があるようにできている。そして,自ら迷ってたどり着いた窓からは「その窓以外のどこからも見えない景色」が見えるようになっている。つまり,好奇心に駆られて校舎にさまよいこんだ学生は,その行為の報奨として「他の誰も見ることができない美しい風景」を受け取ることができるらしいです。

 ヴォーリズが校舎を「学びの比喩」を意図して設計したかどうかはわからないのですが,内田樹は「これこそ学びそのもの」だといいます。なんじゃそりゃという結論ですが,「場」って大事だなということを改めて感じたウエビナーでした。


 

 
 
 

最新記事

すべて表示
11/9 発生工学体験型セミナーの開催

12月3日(水)の16:30-18:30に「発生工学体験型セミナー」を開催いたします。応用生物科学部の学生さんを対象としています。追々,学内にチラシを掲載しますので,関心のある学生さんは詳細を確認ください。 今回のセミナーはあまりなじみのない「発生・生殖工学」を知っていただくともに,胚培養士さんのお仕事の内容を現役の胚培養士さんからお話しいただきます。つづいて,実際にブタの受精卵・胚を用いてマイク

 
 
 
11/4 出前講義に行きました

連休の中日,11月2日に名古屋大学教育学部附属中・高等学校へ出前講義に行きました。環境問題は社会問題,サイエンスとは,保全と保存の違い,イデオロギーとポリコレ,生物多様性は作られたことば,仮説検証的と仮説生成的,という感じのキーワードでお話をしました。うまくお伝えできたかは不安ではありますが,私なりの話をしたつもりです。

 
 
 
11/2 東京理科大学との共同研究論文が受理されました

東京理科大学の七野先生らとの共同研究の一部がInflamm Regen. に受理されました。Wu, B., et al., Ex vivo lung-organoid model for aberrant basaloid cell induction and activation. です。 多様な専門を持つ先生方とご一緒できていることをほんとうにありがたく思います。お声がけいただいている先生方を

 
 
 

コメント


bottom of page