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BIOMEDICAL ENGINEERING

生体医工学(Biomedical Engineerig)とは,生物医科学に工学的な技術を融合させた学際的な分野です。私たちはマイクロミニピッグを用いたバイオテクノロジーの研究・開発を進めています。
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Laboratory of Biomedical Engineering

​Reproductive Biology

 

 

私たち 岐阜大学 高等研究院 生体医工学研究室では,生殖発生工学技術を核として,世界最小クラスのミニブタ マイクロミニピッグを用いた異分野融合型トランスレーショナル研究を推進しています。

お知らせ

​Our mission

私たちは,臨床獣医学をに立脚した「生殖発生工学」を専門としています。この研究のために,2010年よりマイクロミニピッグを飼い始めました。気が付けば,もう10年以上経ってしまいました。

 私たちにはマイクロを飼育してきたノウハウがあることから,専門を異とする研究者からお声がけいただけるようになりました。有難いことに,再生医療,ロボット工学,疾患研究,認知神経科学など,様々な領域にまたがる共同研究の機会を頂きました。ここで,私たち獣医学の特徴と求められるポジションを 「比較生物学的な視座による生命の理解」に基づく「適切に動物を扱う実験医学」であると気づきました。

​​​​​​​​​​​ 私たちの研究には2つの特徴があります。1つはマイクロミニピッグを扱っていること,もう1つは臨床獣医学のソフト(様々な専門を持つ獣医師・獣医学研究者)とハード(附属動物病院のCTやMRIなどの診断治療機器)があることです。私たちは,これらの2つの特徴を活かし,マウスやラットでは叶わなかった「トランスレーショナルリサーチ」を進めています。

 私たちは,研究をチームで行う競技(団体競技)としてとらえています。ここで考えなければならないことは,チームの勝利です。団体競技でチームが勝つ(=研究成果を出す)には,異なるポジションのプレーヤーがそれぞれの持ち場で最大のパフォーマンスを発揮することが大切だと考えています。ストライカーや4番打者ばかりが集まってもゲームには勝てませんし,ドラマを盛り上げるには渋いバイプレーヤーも必要です。

 これまでの研究から,私たちは「自分でもゴール(生殖発生工学)を狙えると同時に,ゴールにつながるアシスト(トランスレーショナルリサーチ)も出せるミッドフィルダー」となることを目標といたしました。言い換えますと,自らの生殖発生工学研究を進めつつ,時にマイクロを使って研究をしたい先生がたのサポートに回り,イノベーションの創出に貢献するポジションです。可能ならば,このポジションで多様な研究に触れ,科学の面白さと研究が開くミライを見てみたいと思っています。

生殖発生工学

私たち自身の研究テーマとして「Pharm technologyの構築」があります。PHARMとは,farmとpharmaceuticalの合成語であり,「薬品生産のために遺伝子組み換え技術によってつくった植物・動物を栽培・飼育する場所」を意味します。この中の大きな目標として,臓器再生を目指した「マイクロミニピッグにおける新たな遺伝子改変法の構築」があります。

 ここでは,体外受精や顕微授精,クローン技術といったIn Vitroの研究から生体への授精卵移植,妊娠維持,出産といった臨床獣医学的な手技を用いた統括的なサイエンスに挑戦します。遺伝子情報からミニブタ個体までをカバーできる研究室は国内外を見回しても,多くはありません。

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トランスレーショナルリサーチ

私たちの専門ともいえる「動物をしっかりと診られる」ことを活かして,情報学,医学,工学,農学などの先生方と共にトランスレーショナルリサーチ(Translational Research)にチャレンジしています。​​

 Translational Researchとは,橋渡し研究とも言われ,基礎研究を実用化させるための研究,異なる分野の融合研究といった意味合いを持つ研究領域です。この研究領域は学際的であるため,広い視野とそれぞれの分野を理解する柔軟な思考が必要です。

 私たちのバックボーンとなっている獣医学は,遺伝子から環境までを網羅する領域です。ヒト以外の動物を診る獣医学は,悪く言えば広く浅い領域とも理解されかねませんが,その視野は広く,様々な立場に立って研究を俯瞰できます。実験医学ともいえる獣医学は,Translatiional Researchに相性の良い領域だといえると考えられます。

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