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様々な分野,様々な背景を持つ研究者とともに,
異分野融合的なバイオサイエンスに挑戦します。

​成体でも30㎏に満たないマイクロミニピッグ!
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私たちは,2010年からマイクロミニピッグを飼育し,研究を実施しています。これまでトランスレーショナルリサーチには,イヌや霊長類が用いられてきました。しかし,イヌはヒトとの生活に近い動物であること,霊長類はヒトとの近縁性があることから,倫理や費用の面から研究に適しているとは言えなくなってきました。

 ここでブタが新たな大型実験動物として着目されました。しかし,ブタは成長すると300㎏にもなります(左写真:産業豚,ミニブタ,マイクロミニピッグのサイズ比較,中写真:遺伝子改変をされた産業豚)。このことから,ブタを研究に使用することが十分に普及しませんでした。このブタの「大きすぎること」を克服するために様々なミニブタが開発され,様々な分野で使用されるようになってきました。私たちは,ミニブタの中でも最も小さいマイクロミニピッグ(右:adullt のマイクロミニピッグ)を用いてトランスレーショナルリサーチを推進しています。

 マイクロミニピッグは成体でも30㎏までのサイズです。300㎏にもなる産業豚の10分の1,60-90㎏になるいわゆるミニブタの半分から1/3のサイズです。マイクロミニピッグでしたら,ヒトの医療分野で用いられているCTやMRIで解析できますし,手術を含む通常の獣医学的なケアも可能です。

 私たちは,2010年からマイクロミニピッグを20-30頭飼育してきました。もちろん,私たちの専門は「生体に立脚した生殖発生工学」ですので,時に妊娠出産,新生子豚の管理,育成まで実施いたします。また,手術などが必要な場合には,臨床獣医学的な知見を基に,最適な麻酔・処置・疼痛管理をいたします。

 多くの研究者の不安「どのようにブタを扱っていいか分からない」を解消するだけでなく,ブタの生態・生理学に合致した研究デザインや臨床獣医学的なアプローチの提案を通じて,多くの先生方からお声がけを頂いております。少しでも私どもの研究に関心をお持ちいただけましたら,気兼ねなく連絡を頂きたいと考えております。

​Feature

KEYWORDS

臨床獣医学,再生医学・異種移植,異分野融合

私たちは,情報学,農学,薬学,工学,医学など,
学内外を問わず,多様な研究者と協働し,研究を進めています。
​附属動物病院・獣医学科のソフト・ハードを活用する。
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岐阜大学 応用生物科学部 附属動物病院・獣医学科には,来院するイヌやネコに使用する大型診断治療機器だけでなく,様々な専門性を持つ獣医師・獣医学研究者が在籍しています。この附属動物病院・獣医学科のソフト・ハードを活用できる環境に様々な背景を持つ研究者が集まることで,これまでにないトランスレーショナルリサーチが実現します。

ここで行われるトランスレーショナルリサーチは,岐阜大学内だけでなく,日本各地の大学や研究所とともに進められています。共同研究をいただき,少しでも世の中に貢献できるのでしたらとてもうれしいことです。

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