top of page
検索

実習がありました

更新日:2023年6月25日

6月20日,私たちが一部担当をしている臨床繁殖学実習がありました。食肉処理場からもらってきた卵巣から卵子を採取し,観察・ピペットで操作する実習です。実際に卵胞内に卵子が入っていることを実感してもらうこと,胚操作に使うためのピペット作製を経験してもらうことを目的としました。

 シリンジを使って卵胞液ごと卵胞を吸っていただくと,その中に顆粒膜細胞に包まれた卵子を確認できます。ここで観察できる卵子は未成熟なものです。ブタの場合,採取した未成熟卵子を42時間成熟培地で培養すると極体が放出された成熟卵子になります。今回の実習では,作業をしながら体外受精の前半部である採卵と体外成熟までを説明しました。

 今回の実習では,胚操作に使うピペットを作製してもらいました。炙ったパスツールピペットを引っ張って,直径100μm-200μmのピペットを作ります。まさしくガラス細工ですね。もちろん,レディメイドのものもありますが,作業によってピペットのサイズを変えられるので,私たちはこの方法で道具を作製しています。

 続く実習では,CASAを使った精子の解析,体外受精,タイムラプスインキュベータで撮影した卵割の様子などを見てもらいます。すこしでもこの分野に関心を持ってもらえたらうれしいです。





 
 
 

最新記事

すべて表示
2025年の総括

少し早いですが,2025年の総括をしたいと思います。2025年は動物舎の改修・引越し,遺伝子改変(マイクロインジェクションでのノックインとCRISPRでのゲノム編集)ができるようになったこと,思いもよらぬ先生方との共同研究のキックオフなどがありました。充実した一年だったように思います。本当に運の良いことを実感させられます。  総括をしたものの,明日,今年最後の実験があり,明後日は最後の出張がありま

 
 
 
12/4 胚操作体験セミナーがありました

不妊治療・補助生殖医療の現場でご活躍されている胚培養士の先生方にお越しいただきまして,現場のお話ならびに実際の胚操作を体験いただくセミナー(体験実習)がありました。応用生物科学部生産環境科学課程からは胚培養士を目指している学生さん,獣医学科からは1年生,3年生の学生さんに参加いただきました。普段,触ることの少ないマニュピレータを触ったり,卵を操作したりしながら,専門の先生から多くを学んでいただけた

 
 
 
12/1 卒業研究発表会がありました

6年生の泉さんの卒業研究発表会がありました。少し緊張していた様子ではありましたが,しっかり発表できたように思います。前提をしっかり話す時間もないので,コアとなるストーリーだけに絞らざるを得ませんでした。分かりやすい発表だったと思います。よく頑張りました!  泉さんには少しだけ休んで,しっかり国家試験モードへ切り替えてもらえたらと思います。研究室では2年とちょっと,バランスをとりながら頑張っていた姿

 
 
 

コメント


bottom of page