「大国主命に学ぶトランスレーショナルリサーチ」という演題で話をしてきました。大国主命とは,因幡のシロウサギで知られる神様です。
因幡のシロウサギの神話とは,ワニに襲われて傷だらけになったシロウサギを治療し,すっかり良くなったシロウサギから「美しい姫神は大国主を選ぶ」とお告げ,その通りとなったという話です。
ウサギを治療することや自然・農作に関する知識を持ち国を発展させた大国主命は,一部では獣医学の祖ともいわれています。余計なことですが,獣医学を生業とするわが家の小さな神棚にも,出雲大社・大国主様がいらっしゃいます。
さて,大国主命が獣医学の祖ならば,獣医学とはなにか?を再び考えることで,私たちができるトランスレーショナルリサーチが分かると考えています。トランスレーショナルリサーチとは,複数の分野を「むすぶ」研究です。大国主命は獣医学の祖,縁結びの神様,自然や農作をつかさどる神様です。ここから,私たちができるトランスレーショナルリサーチの形が明らかになると感じています。
「生き物,特に個体をしっかりと理解し,考え,試み,ケアし,様々な分野を結びつける」ことこそが,私たちにできるトランスレーショナルリサーチであると考えています。
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